埼玉県くまがや市商工会「キャッシュレスセミナー」(2019年06月21日)

今回は埼玉県くまがや市商工会の依頼で「キャッシュレスセミナー」に登壇してきた。
今回のセミナーは埼玉県商工会青年部連合第3ブロック大会の一プログラムとして開催。
一日を通して行われる地区大会の複数企画の一つ、かつ、最後から2つ目のプログラムで、聴講者もかなり疲れているような様子であった。大きな会場に気圧されるところもあったが、疲れている聴衆にあんまり無理に頭に詰め込むのではなく、自然体を意識して話をさせていただいた。今回はアンケートなどをとる機会がなかったので結果はわからないが、聴衆が多くても少なくとも、まずは目の前の一人に向き合う事を意識して、講演をさせて頂いている。

日本一暑い街「熊谷」

さて、「熊谷」といえば、言わずと知れた日本一暑い街である。

名前だけは知っていて結構遠い街と思っていたが、浦和から湘南新宿ラインで下っていけば熊谷駅までは2時間くらいで辿り着いてしまう近さだった。

熊谷といえばラグビーも盛んな地域で、聖地と言われる秩父宮、花園以外で1万人以上の収容人数を誇るのは全国でも熊谷と名古屋市瑞穂だけなのだそうだ。今年2019年はラグビーW杯が開催されるが、熊谷でも9月には「ロシアvsサモア」「ジョージアvsウルグアイ」「アルゼンチンvsアメリカ」などの試合が予定されている。しかも熊谷はロシア、サモア、アルゼンチン、アメリカ、トンガ、ジョージア、ウルグアイがキャンプ地として利用されているとの事。イベントは一過性のものに見えがちだが、少なくとも一つのウリをちゃんと持っている地域というのは強さを感じる。

前回、2015年イングランド大会では五郎丸が有名になったが、地元日本で開催されるわけなので更なる盛り上がりが期待できそうである。南アフリカ戦のような大番狂わせをまた起こして欲しいものである。

インバウンド需要

さて、今年のラグビーW杯・来年の東京オリンピックなど海外の観光客がこれまでに以上に押し寄せることが予想されている。訪日外国人の7割がキャッシュレスであればもっとお金を使ったとアンケートに回答をしているとの事で、やはり今後のインバウンド需要の増加に合わせて、中小企業もキャッシュレス化を推進することが必須となってくる。

国は未来投資戦略2017で、2027年(今は2025年に前倒し)までに国内のキャッシュレス普及率を40%にあげることを目標にしているが、海外の観光客が訪れる主要な施設に関しては2020年までにキャッシュレス比率を100%にしようと考えている。

ターゲットの設定とマルチペイメント対応

ただ、一言で海外の観光客と言っても、地域によって好まれるキャッシュレス決済の方法は異なっている。韓国はクレジットカードが多いし、欧米ではデビットカード、中国はQRコード決済が主流となっている。単純にキャッシュレスと言っても、ターゲットをしっかり検討した上で、どの決済手段を導入するかを検討する必要がある。

ただ、現実的には個別に契約してそれぞれの決済端末を導入するのは手間なので、マルチペイメント対応をしているサービス事業者を選ぶのも解決策の一つとなる。

ちなみにどう言った国の人がどれだけ日本に訪れているのかは下記のサイトがあるので参考にしていただければと思う。

https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/

画像は、セミナーが行われた「妻沼中央公民館 大ホール」準備中の様子