みどり市商工会様「キャッシュレスセミナー」(2019年06月03日、10日)
みどり市商工会
今回は2回シリーズで群馬県みどり市商工会さまで「キャッシュレスセミナー」に登壇してきた。みどり市は、 西暦2000年3月に新田郡笠懸町・山田郡大間々町・勢多郡東村が統合してできた新しい市である。有名なところでは岩宿遺跡や星野富弘美術館などがある。我々の世代では「頭文字(イニシャル)D」で出てくる赤城レッドサンズのお膝元と言うとイメージがつきやすいかもしれない。
東京からは東武東上線を新越谷・久喜・太田を乗り継いで、赤城駅で降り到着。言っても群馬だし、乗るのも東武線なので心理的にはそんなに遠くはないが、自宅からは大体3時間くらいかかった。
東京にいるとあんまり県民性を意識したことはないが、表裏がなく、闊達で情が厚い印象を受けた。こうした触れ合いも、商工団体でのセミナーの楽しみの一つである。
セミナーは2回とも大体40名くらいは集まった。2回目は梅雨真っ只中にも関わらずである。
駅から商工会に向かう途中、「支所の方はもう学年で10名くらいしか子供がいないんですよ」と経営指導員の方が教えてくれた。地元を愛する人々が今後自分の生まれ育った街をどうにかしなければと言う危機感は、ここでも強いようだ。
キャッシュレス決済事業者選択のポイント
私は中小企業診断士として登壇しているので、特定のキャッシュレス決済事業者を推すことはできないない。なので、あくまで決済事業者を選択するときの基準を伝えている。留意すべきは
- (月間アクティブ)ユーザ数
- 支払サイトと各種手数料
- 自分の事業にあったサービスを選ぶ
の3点である。
ユーザ数
ユーザ数に関して言えば、使う人が多いサービスほど有利であるのは直感的に分かるところだが、ここは単純に個別の業者を見るのではなく、例えばクレジット会社がマルチペイメント対応などで、電子マネーやQRコード決済も同時に対応しているところを選ぶなどの選択肢がある。
支払サイトと各種手数料
決済手数料は、キャッシュレス・消費者還元事業を通して契約すると事業期間(2019年10月1日〜20年6月末)中は上限が3.24%となる。その後いくらになるかは要注意ポイントだが、それだけではなく振込手数料にも考慮する必要がある。例えば支払いサイトが翌日のサービスは、便利なようでいて、指定の銀行でなければ振込手数料が毎日発生すると言う事態になる。外部の金融機関への振込は場合により400円くらいする場合もあるので、振込手数料だけで12000円余分にかかる場合もあり得るのだ。
また、決済手数料の上限は3.24%だが、実はそれ以外の手数料を「システム利用料」と言う形で徴収する業者もあるようだ。結局のところ、月額でトータルいくらの手数料がかかるのかは、自分で計算しなければいけない。
自分の事業にあったサービスを選ぶ
いろんなサービスが乱立する現在、結局のところ正解はない。大切なのは自分の事業にあったサービスをいかに選ぶことができるかである。クレジットカードは高額決済向きだし、スピード重視ならICカードが有利だ。QRコード決済はレジがなくても取引できる強みがある。欧米の観光客であればデビットカード、中国人向けにはAliPayとWeChatPayが必須となる。
そんなこんなで、自分が登壇したことにより、事業者の皆様が次に進む一助になればと願うばかりである。